アデノウィルス
アデノウィルスとは
アデノウィルスは様々な病気を引き起こすウィルスです。咽頭結膜熱(プール熱)、咽頭炎、気管支炎、肺炎、腸炎などがあります。ウィルスは年中見つかることが多いですが、プール熱は夏休み付近に感染することが多いです。アデノウィルスは何歳でも感染する可能性がありますがお子さんの方が感染しやすいといわれています。ただほとんどの人は感染しても軽症でおわります。免疫力が弱っている病気や肺・心臓の病気がある場合に悪化しやすいといわれています。
どんな症状があるの?
アデノウィルスに感染して症状が出るまでには1週間ほど時間がかかります。症状としては咳、鼻水、のどの痛み、息切れ、嘔吐、下痢、眼のかゆみ、充血、耳の痛みなどがあります。プール熱の場合には喉や眼の症状が3〜5日間ほど継続します。
アデノウィルスはどうやって検査するの?
アデノウィルスは来院当日に15分ほどの検査で結果がわかります。眼の症状であれば眼から、のどであればのどから検査してアデノウィルスがいないかどうか調べます。
アデノウィルスはどうやって治療するの?
アデノウィルスには特別な治療は必要ありません。ご自分の体力で自然と良くなる病気です。そのためアデノウィルスの診断を受けた場合には症状を和らげる治療を中心に行います。
アデノウィルス感染を広げないためには
アデノウィルスに感染しないためには
- アデノウィルスに感染しないためには手を石鹸でよく洗います
- 洗っていない手で眼や鼻、口を触らないようにします
- 感染している人にはなるべく近づかないようにします
自分がアデノウィルスに感染していて周りの人に感染を広げないためには
- 自宅で安静にしましょう
- 咳やくしゃみをする時には口をふさぐようにしましょう
- コップや食べ物、タオルを他の人とシェアしないようにしましょう
- トイレを使用した後にはしっかりと手を洗うようにしましょう
プール熱はいつまで自宅で安静が必要なの?
プール熱の場合には症状が出てから数日が他の人への感染力が強いといわれています。プール熱の診断を受けた場合には症状が落ち着いて2日間経過するまでは人にうつる可能性が高いため自宅で安静加療が必要です。
アデノウィルスは検査をしないと診断ができないことが多いです。特にプール熱の場合には夏の時期に熱や眼の充血があればプール熱の可能性がたかく、検査を受けるようにすることをお勧めします。アデノウィルスが心配で検査希望の方はどうぞ中島医院でご相談ください。
参考資料
CDC Adenoviruses
NIID 国立感染症研究所 咽頭結膜熱とは