WHO(世界保健機関)から「2019年の国際保健の10個の脅威について」が発表されました。
その中の1つには「ワクチン接種へのためらい」という項目があります。ワクチンの副作用を過度に恐れてワクチンを打たないことで病気にかかり重症化すること、後遺症を残したり死亡など、不利益を被ることについて懸念しています。ワクチンを打つ事で年間300万人の死亡を避けることができています。打つべきワクチンとしてHPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチン接種や麻しん風しんワクチンの接種があげられています。
HPVワクチンは子宮頸がんワクチンとして日本では薬剤副作用が前面に出てしまいワクチン接種率が著明に低下してしまいました。世界基準でも、その後の日本の研究でもHPVワクチンは予防接種をするべきワクチンとして掲げられています。昨年ノーベル医学生理学賞を受賞された本庶先生も日本はHPVワクチンの後進国であると問題視されています。HPVワクチンを打つ事で体が動かしにくくなるなど多様な症状が出現することがあるといわれていますが、症状がでる割合はHPVワクチンを接種してもしなくても変わらないと報告されています。HPVワクチンは受けるべきワクチンの1つです。プライマリ・ケア連合会や産婦人科学会から予防接種を受けるよう推奨が行われています。
予防接種には副作用があり、予防効果を実感できないため副作用の声が大きく聞こえてしまいます。
以下の参考資料を読んでいただき、注射を受ける本人と家族で注射のメリットとデメリットを検討してみてはいかがでしょうか。
参考資料
日本プライマリ・ケア連合会 HPVワクチンの接種をお考えの皆様方へ