杉並区の花粉飛散が始まっています。荻窪にお住いの方でもそろそろ症状が出てきてらっしゃる方が来院されています。
ただ、まだ少量のため症状のない方もいらっしゃると思います。
花粉症は症状が出る前から抗アレルギー薬を内服治療することが推奨されています。
このように花粉が流行する前から内服する治療を初期療法といいます。
花粉が飛び始める2週間前から薬を内服するのが望ましいとされます。
薬の効果が効いてくるのに少し時間がかかるためです。
まだ内服をされていない場合、今からでも花粉症の薬を飲むことをお勧めします。
初期療法をすることで花粉流行時期の症状を和らげることができたり、症状のピークを遅らせることができます。
花粉を避けましょう
その他花粉の症状を和らげるためには花粉に接触しないようにする必要があります。
花粉用メガネやマスク、自宅に帰った時には服についた花粉を払い落としてから家に入る、外着のまま布団に横にならない、などが重要です。
その他市鼻うがいで鼻についた花粉を洗い流すことも重要です。
市販の鼻うがいの薬は痛みもありませんので使ったことがない方は試してみてはいかがでしょうか。
抗アレルギー薬以外の薬
すでに症状が出ている方の場合には点鼻ステロイド薬、点眼の抗アレルギー薬も症状を和らげるのに重要です。
特に点鼻ステロイド薬は海外では最初に使用すべき薬として挙げられており、最近は1日1回ですむ点鼻薬も多いので
飲み薬と併用することをお勧めします。
市販の点鼻ステロイド薬はステロイドの含有量が少ないため効果が薄いですのでクリニックで
処方してもらうようにしましょう。
他に点眼としては抗アレルギー薬以外にステロイドの点眼もありますが、ステロイドの点眼については
定期的な眼科診察が必要なため当院で処方を行なっておりません。ステロイド点眼をご希望の場合には
お近くの眼科に受診されてください。ただ多くの場合には点眼の抗アレルギー薬だけで治療できることが多いです。
またスギ花粉が終わる5月頃からは舌下免疫療法をすることを推奨します。
舌下免疫療法は花粉のアレルギー成分を舌下から吸収して体をアレルギー体質に慣れさせる治療法です。