初めての予防接種のときによく聞かれる質問とは

初めて予防接種を中島医院で受けるときにお母さんからよく聞かれる質問についてまとめました。注射のことよりもやはり普段相談する機会がないので思った以上に様々なことをご心配されていることが伺えます。以下参考になさってください。

 

注射の同時接種をすることの安全性について:

初回の予防接種は肺炎球菌ワクチン、ヒブワクチン、B型肝炎ワクチン、ロタウィルスワクチンを接種します。同時に接種することで副作用が出現しやすくなる訳ではありません。日本小児科学会も予防接種は同時接種を推奨しております。ただ、それでもお子さんへの負担が心配な場合には1本ずつ注射するワクチンスケジュールもご準備できますので当院でご相談ください。お母さん、赤ちゃんお二人が安心できるようサポートさせていただきます。

注射した当日の注意点:

・予防接種のテープは帰ったらはがして構いません。

・注射後1時間は入浴を避けるようにしてください。

・注射した部位が腫れたり、熱が出ることがありますが数日で落ち着きます。何かあれば遠慮なく相談ください。

2ヶ月の発達の目安は:

赤ちゃんは他の子と比べてどうなのか、まだ他の子にあまり会う機会がないので心配と思います。おおよその赤ちゃんの生後2ヶ月の目安は以下になります。しかし遅れがあってもまだ慌てるような時期ではないのでご心配なさらなくて大丈夫です。

追視:物を追いかけて見るようになります

あやし笑い:外からの刺激で笑うようになります

発声:アーアー、ウーウーなど声を出します

手の運動:手を口に持っていき、おしゃぶりをします

母乳はたくさんあげましょう:

1日8回3時間おきにあげる目安はミルクにおいてです。母乳ではより赤ちゃんの消化が早いので2時間

ほどでお腹が空きます。3〜5ヶ月くらいまでの授乳回数は平均が10〜12回です。回数が少ない場合には1回に飲んでいる母乳の量が多いので心配しないで大丈夫です。また、月齢が進んでも授乳回数はあまり変化しませんので母乳をあげている場合にはこれからも赤ちゃんに付き合ってあげてください。母乳は赤ちゃんにもお母さんにも良い作用があります。ただ、夜間の授乳回数も多くてお疲れの時にはミルクも使用するようにしましょう。元々ミルクで栄養をあげていた方は心配せず今のままミルクで育ててあげてください。

授乳中の薬について:

授乳中に本当に禁止されている薬は多くありません。抗がん剤や麻薬などのお薬以外の母乳は問題にならないことが多いです。しかし完全に安全性が確立している薬は多くはありませんが、母乳から出る程度の量で赤ちゃんに異常がおこることはほとんどありません。母乳を止めてお薬を飲むと3日もすると母乳が止まってしまう可能性があります。薬をお母さんが飲むにあたって医師に母乳を中断するように言われた場合には中島医院に相談されてください。

赤ちゃんの抱っこ紐は縦抱きで使用しましょう:

赤ちゃんは抱っこ紐を使う時には縦抱きしてあげましょう。これは股関節が脱臼しないようにするためです。赤ちゃんの6人に1人は股関節が不安定です。特に逆子だった子や女の子は脱臼がしやすいようです。赤ちゃんは足を広げるようにしているのが基本姿勢なのですが、横抱きでは足が閉じてしまい脱臼しやすくなります。スリングなど抱っこ紐を使う時には横抱きはできるだけ避けましょう。

うつぶせ寝は避けましょう!:

うつぶせ寝で1歳未満のお子さんが原因不明で亡くなることがあります。これを乳幼児突然死症候群といい、赤ちゃんが死亡する原因第3位ですので注意が必要です。特に寝返りのできない6ヶ月未満の赤ちゃんの時に多いのですが、うつぶせ寝以外にも柔らかい寝床の使用やお母さんがタバコを吸う場合にもリスクが高くなると言われています。予防のために以下のことが推奨されています。

・仰向けで眠らせるようにします

・マットレスなどやや硬い寝床で寝るようにすること

・赤ちゃんの周囲に柔らかいもの(まくら、ブランケット、おもちゃなど)を置かないこと

・部屋を赤ちゃんが暑がりすぎないような適温にすること

・タバコを自宅や車で吸わないようにし、吸ったら15分は近づかないようにすること

ただし仰向け寝でいつも同じ向き(ずっと右向きなど)で寝ていると頭の形が変わることがあります(斜頭症)。横抱きや添い寝はいつも同じ向きではなく、左右どちらでもするようにしましょう。

直射日光を浴びるのはまだ避けましょう:

赤ちゃんは大人よりも皮膚が弱く日焼けをすると悪くなりやすくなります。日焼け止めについては6ヶ月以上の赤ちゃんであれば使っていただいて構いません。ただまだ6ヶ月以下のこの時期には直射日光を浴びないようにベビーカーの日除けを使ったり手足を帽子や衣服でカバーするようにしましょう。特に10時から2時の間は日差しが強いので注意が必要です。

 

今後はより体重が増えてふっくらさらに可愛くなっていきます。日々大変だと思いますが、今しかない可愛い赤ちゃんの時期を楽しんでください。何か不安なことがあれば中島医院にご遠慮なくご相談ください。