メタボ
メタボとは
メタボとはメタボリックシンドロームの俗称です。メタボリックシンドロームかどうかの基準は以下になります。現在日本には40〜74歳の男性は2人に1人、女性は5人に1人がメタボもしくはその予備群であり、その数はおよそ1,940万人にもなります。
メタボリックシンドロームの診断基準
ウエスト |
男性 85cm以上、女性 90cm以上 |
上記に加えて以下のうち2項目以上 |
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高トリグリセライド血症 かつ・または 低HDLコレステロール血症 |
150mg/dL以上 40mg/dL未満 |
収縮期血圧 かつ・または 拡張期血圧 |
130mmHg以上 85mmHg以上 |
空腹時高血糖 |
110mg/dL以上 |
メタボは何がいけないの?
メタボリックシンドロームをただの太り過ぎだとあなどるのは危険です。メタボリックシンドロームの方は普通の方よりも糖尿病に約4倍なりやすく、心臓病を約2倍起こしやすいことが指摘されています。その他にも脂肪肝や睡眠時無呼吸症候群、肝臓のがん、一部の認知症にもなりやすくなります。
メタボになりやすい人とは?
メタボリックシンドロームになりやすいのは体重が多い人です。メタボリックシンドロームの人の95%は普通より体重が多い人が占めています。体重以外にも加齢、タバコを吸う人、運動習慣がない人、飲酒を全くしない人、女性であれば閉経した後の方がメタボリックシンドロームになりやすいようです。その他ソフトドリンクや砂糖の入った食品などをよくとる人はメタボリックシンドロームになりやすいようです。
メタボは予防できるの?
メタボリックシンドロームを予防するにはまず標準体重まで減量することです。標準体重(kg)は身長(m)×身長(m)×22で計算されます。食事については野菜と低脂肪食品を多くとり、肉や脂肪製品はあまり取り過ぎないようにしましょう。毎日歩くようにしましょう。タバコを吸う人は禁煙するようにしましょう。
メタボといわれたら
医師からメタボリックシンドロームと診断されたら生活習慣の改善に取り組みましょう。まずはダイエットに取り組みましょう。体重を減らすことがメタボリックシンドロームにおいて最も大事な治療といえます。食事については高血圧や脂質異常症、糖尿病の食生活改善点(日常生活でできること、コレステロールを下げるためには、糖尿病予防・進行を防ぐための食事・運動とは(それぞれ高血圧の日常生活でできること、脂質異常症のコレステロールを下げるためには、糖尿病予防・進行を防ぐための食事・運動とは、にリンクお願いします))と同様の点に注意して取り組む必要があります。特に地中海食と呼ばれる野菜、果物(果糖があるので取りすぎには注意)、ナッツ、全粒穀物(玄米、ソバ、オートミールなど)、オリーブオイルを用いた食事で、かつ脂肪を取り過ぎないようにすること体重減少だけでなく、血圧やコレステロールも改善します。また食物繊維が豊富な食品を取ることも体重減少に効果があります。運動については1日30分ほど中等度の運動を週5日以上するようにしましょう。多くの人は仕事をされていて忙しいと思います。そのため日常生活で通勤時と帰宅時に10分遠回りして帰宅する、エスカレーターは使わないなど日常生活に運動をルーチンで組み込むようにしましょう。
メタボの人が糖尿病や心臓病になるのを防ぐ薬はまだ証明されているものはありません。しかし食事や運動の生活習慣を改善することで糖尿病や心臓病になりにくくなります。荻窪でメタボを指摘されている方、気になる方、中島医院で一緒に改善に取り組んでいきませんか。
参考資料
厚生労働省ホームページ
アメリカ心臓病学会ホームページ